辛い首肩のコリ

こんにちは
鍼灸師の髙瀬です。

今回は首肩のコリに対する鍼(はり)全身施術についてお話をしていきます。

30代女性 お悩み:首肩のコリ、目の疲れ、頭痛
普段デスクワークをしている為、常に首肩のコリを強く感じていて、特に夜になると疲れと共に肩の辛さを更に強く感じていました。
「肩コリがひどくなると頭全体、特に耳の上を締め付けるような頭痛が出る。PC、スマホをよく使うので目もかなり辛い。
首の硬さ、血流が頭~首で滞っている感じがある」ようで来院されたときは「今は痛くないが頭痛が出そうそうな嫌な違和感がある」とのことでした。

【原因】
PCやスマホを使う姿勢は頭がやや下に向き肩が内側に入る姿勢になります。
この姿勢は肩甲骨の内側の筋肉が伸びていて、常に筋肉を使っている状態です。
筋肉を長時間使うと緊張して固まり、自覚的に凝っている、張っているという感覚が起こってきます。
更に頭は4~6キロと重く、うつむく角度により実量の倍以上の負担が首、肩にかかります。
動かさずにいると血流も悪くなり疲労物質や痛み物質が流れず停滞してしまい痛みや辛さを感じます。
また、筋肉は繋がっている為首肩が硬い状態が続いていると頭の筋肉も硬くなってきてしまいます。
肩コリなど筋肉の硬さが原因で起きてくる頭痛はギュッと締め付けるような痛み方をします。頭の筋肉の中でも頭の後ろから横、耳の上の部分に痛みを感じやすくなります。
日中はお仕事などで集中している為、お仕事が終わった夜などに疲れと共に首肩の辛さや頭痛をより感じやすいです。
目の疲れは、PCやスマホを長時間使っていると感じてきますが、首の筋肉が硬い事も原因です。首の付け根(頭との境)には目の神経があり、首の筋肉が硬いと圧迫してしまい目の疲れなどをより感じやすくしてしまいます。

【行った施術】
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PCやスマホにより負担のかかる箇所、筋肉の硬さ、押したときに痛みのある箇所を重点的に施術を行いました。
頭痛に対しては、痛みが直接出る箇所、頭痛の原因となる箇所へ施術を行いました。
自覚的にも血流の滞りを感じているので、首肩の筋肉を緩めるだけでなく、血流を流していくような施術も合わせて行いました。
また、首肩のコリが強いと呼吸が浅くなりやすいです。呼吸が浅くなると自律神経の乱れに繋がってきます。
自律神経が乱れてしまうと不眠や日中の眠気、頭が重い、疲れやすいなどの症状が出てきてしまいます。
更に自律神経は背中を通っているため、背中の筋肉が硬くなると圧迫されてしまい自律神経が乱れやすくなります。
自律神経を圧迫しやすい箇所、呼吸に使う筋肉に対しても施術を行いました。
痛みの出ている箇所や筋肉を緩める治療だけではなく、目の辛さや頭痛、自律神経を整える為に背中、腰、足元など全身へもツボに対して鍼を行います。

【施術後】
「首肩の痛み、硬さが取れてスッキリしている。目の辛さが無くなり開くようになった。
首の硬さがなくなって血がしっかり通っている感じがする。頭痛が出そうな感覚もない。」と言っておりました。
また、ツボ治療を全身に行っている為、「呼吸がしやすくなって身体が軽くなっている」と言っておりました。

PC、スマホを使う姿勢は首肩コリの原因になるだけではなく、首肩の筋肉が固まってしまう事で頭痛や腰痛を引き起こしてしまうこともあります。
更に首肩の筋肉の硬さにより自律神経の乱れを引き起こし、身体のどこかが痛いといった症状だけでなく疲れやすいといった身体の内側の症状が出てきてしまいます。
自覚的には辛さや痛みを感じていなくても、筋肉の硬い箇所やツボを使って全身に鍼をすることで予防や痛みの出にくい身体にすることができます。
また、ツボを使った治療は筋肉を緩めるだけの治療よりも血流が良くなり、疲労や痛みを軽減することができます。
当院では痛みを取る、痛みのある局所のみの治療だけではなく、他の症状を出さない為の予防、痛みを取り痛みを出にくくするために全身のツボに対して鍼を打ちます。
しっかりとカウンセリングを行いお一人お一人に合わせた施術を行っております。
お身体に辛さを感じていましたら是非一度当院にご相談下さい。

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